《職場の教養に学ぶ》
お題:沖縄の組踊
2024年9月13日(金曜)
【今日の心がけ】伝統文化に親しみましょう
砂川昇建の思うところ
沖縄の組踊(くみおどり)は、琉球王国時代から続く伝統的な舞踊劇で、沖縄の文化と歴史を深く反映しています。踊は18世紀初頭、琉球王国の尚敬王(しょうけいおう)の治世(1719年)に、宮廷芸術として創始されました。その創始者は、当時の踊奉行であった玉城朝薫(たまぐすく ちょうくん)とされています。朝薫は、中国からの冊封使(中国皇帝から琉球王への使者)の歓迎や接待の場で、琉球独自の芸能を見せるために組踊を作り上げました。詞は琉球方言で語られ、伝統的な三線(さんしん)や鼓、箏(こと)などの楽器が使用されます。組踊は主に5つの要素(筋、台詞、音楽、踊り、衣装)から構成され、各要素が巧みに融合して物語を表現します。琉球の宗教観や美学、価値観が作品の中に反映されており、沖縄の伝統的な生活や社会構造を理解するための重要な文化資産となっています。
著者 砂川昇建