《職場の教養に学ぶ》
お題：生物からの恩恵
2024年8月9日(金曜)
【今日の心がけ】自然から学びましょう
砂川昇建の思うところ
自然から模倣した製品、つまりバイオミミクリー（生物模倣技術）に基づく製品はたくさんあります。マジックテープは、ゴボウの実のフックとループの構造を模倣して開発された。非常に簡単に着脱できる留め具として広く利用されています。新幹線のノーズは、 カワセミのくちばしの形状を模倣し、空気抵抗を減少させて高速運転中の騒音を低減しています。吸盤は、文字通り、タコの吸盤を参考にした吸着技術。ガラスやプラスチックなどの平滑な表面に強力に付着する。自浄性ガラスは、 蓮の葉の表面構造を模倣し、水をはじくことで汚れを防ぐ自浄性ガラスとなっています。カーボンファイバーは、 クモの糸の強度と軽さを模倣し、高強度で軽量な素材として航空機やスポーツ用品に使用されています。ハリケーンランタンは、 ホタルの発光機構を模倣し、エネルギー効率の高いランタンを開発されています。デルタウィングは、ハチドリの飛行技術を参考にして、空力特性を改善した航空機の翼。列車用の抗菌コーティングは、 鮫の皮膚の微細構造を模倣し、抗菌性を持つ表面コーティング材。ベントリルクルーザーは、魚の尾びれの動きを模倣した船の推進システム。エネルギー効率を向上。撥水コーティングは、 チョウの羽の微細構造が水をはじく特性を利用して、撥水性のあるコーティング材やテキスタイルが開発されています。例えば、建物の窓や車のフロントガラスに塗布することで、水滴がつきにくく視界がクリアになる製品があります。このように、バイオミミクリーは、多くの製品に実用化されており、自然界の卓越した仕組みを利用した製品が数多く存在します。
著者 砂川昇建
