《職場の教養に学ぶ》
お題:言葉の意味
2023年3月21日(火曜)
【今日の心がけ】言葉の意味を調べましょう
砂川昇建の思うところ
「姑息」は本来の意味が「一時しのぎ」だそうです。一般的には「ひきょう」と思っているのですからそれで良いと思いますが、他にもこの様な事例は多いですよね。私は、余り小説は読みませんが、小説家の言葉使いや表現は巧みですね。関心します。ところで「私は嘘つきです」と言う言葉は、「嘘つき」の言っている事ですから「嘘」です。つまり「私は嘘つきです」は「嘘」ですから「私は正直者です」が正解です。逆に「私は正直物です」と言う人が「私は嘘つきです」と言ったら「正直」ですから「嘘つき」になります。最初に「私は正直者です」と言ったのに矛盾します。これを「自己言及のパラドックス」と言います。「絶対なんて絶対ない」「この壁に張り紙をしてはならないという張り紙」も矛盾しますね。数学的には「真」か「偽」しか無いと信じている人が多いですが「真でも偽でもない」事をチェコの「クルト・ゲーテル」と言う人が証明しました。これは難しいですから省略します。ある町に1件しかない「床屋」のルールは「自分でヒゲを剃らない町民のヒゲは全て剃る」「自分でヒゲを剃る町民のヒゲは剃らない」と言うものです。それではこの床屋のヒゲは誰が剃るのか?床屋が自分でヒゲを剃ると「自分のヒゲを剃る人のヒゲは剃らない」に矛盾します。自分で剃らないことにすると「自分のヒゲを剃らない町人のヒゲは全て剃る」に矛盾します。「ラッセルのパラドックス」と言うそうですが「言葉」って面白いですね。
著者 砂川昇建