《職場の教養に学ぶ》
お題:鏡という意識
2023年9月19日(火曜)
【今日の心がけ】他人や出来事を師としましょう
砂川昇建の思うところ
人は鏡に映る自分を「ああ、自分だな」と認識する事ができますが、実は、鏡に映る自分は自分ではなくて、その魂は「他人が、ああ、あの人はこんな人」と言う評価が自分の魂の輪郭であるそうです。つまり、地球上に自分一人しか存在しなければ「人格」も「魂」も無意味なものだからです。存在する意味がないのです。人間は、他人に役立ち、影響を与え、又、他人から影響を受けて成長して行く事に生きる意味があります。石垣島では、毎日ヤギのために草刈りをして餌を与えます。ヤギは、小さなしっぽを振って喜びます。ヤギと人間の違いは何か?人間は、日々、精神的に成長する事ができます。その為には、「学び」「努力し」「克服する」事が必要不可欠です。仏教の中心的な教えの一つに「無我(Anatta)」があります。私たちが日常的に感じる現実世界が、実は私たちの心の中で作り出されているものであることを示唆しています。つまり、私たちが経験する色や形、物事の実在感は、私たちの心がそれに意味を与えているものであり、その実在性は相対的であるとされます。この教えは、物事が互いに依存し、また変化し続けるという仏教的な観点を反映しています。色や形、物事は一時的で、永遠のものではなく、空(無)の本質を持つとされています。この教えは、執着や欲望から解放され、現実の変化を受け入れる智慧を育むのに役立ちます。現実が「空」であり、創造性や可能性が「現実」に代わる事が紙一重である事を知るには、長い人生経験が必要なのかも知れません。
著者 砂川昇建