《職場の教養に学ぶ》
お題:先輩の教え
2024年9月11日(水曜)
【今日の心がけ】良い事を伝えていきましょう
砂川昇建の思うところ
昭和時代の教育や社会的環境は、集団主義的で厳しい指導が一般的でした。社会全体が「忍耐」や「我慢」を美徳とし、個々の感情や意見があまり尊重されなかった背景があります。そのため、当時の若者は「打たれ強さ」を求められる環境で育ち、それに適応していたと考えられます。最近の若者が厳しい指導に対して辞めてしまう傾向があるという話題は、教育方針や社会的な変化と深い相関関係や因果関係があると考えられます。近年の教育方針では、「個々の生徒の自主性と創造性を尊重する」という考え方が強調されています。このため、従来のような厳しい規律や集団的な教育方針から、個々のニーズや特性に応じた指導へとシフトしています。これは、若者がより自由で自己決定的な環境で育つ要因となり、結果的に厳しい指導を受け入れにくい心理的傾向を生んでいる可能性があります。現代の若者は、デジタルネイティブとして成長し、インターネットやSNSを通じたコミュニケーションに慣れています。彼らは即時的なフィードバックやポジティブなコミュニケーションを好む傾向があり、長期間にわたる厳しい指導や待たされるフィードバックには耐えにくいと感じることが多いです。家庭環境の変化も影響を与えている可能性があります。少子化により、家庭での教育や指導がより個別的であり、親も「厳しさ」よりも「愛情」や「サポート」を重視する傾向があります。以上の要因が相まって、現代の若者と昭和世代の間で「厳しさ」に対する耐性や反応が異なるのです。現在の新人教育においては、個々の特性に合わせた柔軟なアプローチが求められていると言えるでしょう。昭和と現代、どちらが良いか悪いかと言う事ではなく、何を目指すのかと言う価値観の問題です。人より豊かで収入を増やしたり、お金持ちになりたいのであれば、相応の努力が必要なのです。それは、どんな国でも時代でも一緒ですね。
著者 砂川昇建