《職場の教養に学ぶ》
お題:夏の伝統行事
2024年8月15日(木曜)
【今日の心がけ】日本の伝統文化に触れましょう
砂川昇建の思うところ
日本の夏の伝統行事には、灯篭流し、花火大会、盆踊りなどがあります。これらの行事は、それぞれ独自の意義や歴史を持ち、日本の文化に深く根ざしています。灯篭流しは、先祖や故人の霊を弔うために行われる儀式です。灯篭(とうろう)と呼ばれる紙や木で作られた灯りを水に浮かべて流すことで、亡くなった人々の魂を慰め、送り出すという意味があります。この行事はお盆の終わりに行われることが多く、お盆の期間中に帰ってきた先祖の霊を再び送り出すために行われます。灯篭流しは、仏教の影響を受けており、鎌倉時代から始まったとされています。火大会は、夏の風物詩として多くの人々に楽しまれるイベントです。花火は邪気を払うとされ、厄除けや悪霊退散の意味合いも持っています。また、豊作祈願や疫病退散を願う意味も込められています。花火大会の起源は江戸時代にさかのぼります。当時、徳川吉宗が江戸川で貧困と疫病の犠牲者を弔うために花火を打ち上げたのが始まりとされています。現在でも、夏の夜空を彩る華やかなイベントとして全国各地で開催されています。盆踊りは、お盆の時期に行われる伝統的な踊りで、先祖の霊を供養するために踊られます。盆踊りは、亡くなった人々の霊を慰め、感謝の意を表す行事です。盆踊りの起源は、平安時代に遡るとされ、仏教の「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という行事が基になっています。盂蘭盆会では、亡者の苦しみを救うために踊りを奉納する風習があり、これが庶民の間に広がって盆踊りとなりました。これらの行事は、古くから伝わる日本の文化や宗教的な背景を反映しており、今でも多くの人々に愛され続けています。それぞれの行事には深い歴史と意味が込められており、日本の夏を彩る重要な文化イベントとなっています。
著者 砂川昇建