《職場の教養に学ぶ》
お題:一期一会
2024年9月2日(月曜)
【今日の心がけ】人との時間を大切にしましょう
砂川昇建の思うところ
イチャリバチョーデーとは、沖縄の言葉で「一度会ったらみんな兄弟」という意味です。この考えは、初対面の人とも深いつながりを感じ、開かれた心で接することを示唆しています。一方、「一期一会」は日本の茶道で用いられることが多く、「一生に一度の出会い」という意味を持ちます。この言葉は、すべての出会いを大切にし、その瞬間瞬間を大切に生きるべきだという教えが込められています。仏教においては、性善説や性悪説よりも、人間の本性は無常であり、常に変化するものとされます。仏教では、すべての生きとし生けるものが苦しむ原因は「渇愛」、すなわち欲望や執着にあると説かれます。このため、どのような本性を持っているかよりも、いかにして執着を手放し、悟りへと至るかが重要視されます。仏教では、すべての人に対して慈悲を持つことが教えられます。これは、他者を思いやり、自分と同じように他人も幸福であることを願う心です。すべての存在は独立した実体を持たず、互いに依存して成り立っているという空性の理念から、人との関係もまた、互いに影響を及ぼし合うものと理解されます。この理解は、相手に対する思い込みや偏見を手放すことに繋がります。行動にはそれに見合った結果が伴うという因果の法則を理解することで、良い行いが良い結果を、悪い行いが悪い結果を招くと認識します。これにより、他人に対する行動を慎重に選ぶようになります。
著者 砂川昇建