《職場の教養に学ぶ》
お題:一日の始まりに
2024年10月6日(日曜)
【今日の心がけ】先手の挨拶を行いましょう
砂川昇建の思うところ
挨拶についての話です。「挨拶」の語源は仏教に由来します。元々は、中国の禅宗で使われていた言葉で、「挨」も「拶」も、どちらも手を前後に振りかざして相手に迫る様子を表す漢字です。禅宗においては、師匠と弟子が修行や禅問答を行う際に、言葉や行為によって心を開き合い、相手の反応を見ることを「挨拶」と言いました。このように「挨拶」とは、単に言葉を交わすだけでなく、心の通じ合いを表す行動を意味していました。挨(あい):手を押し出す、押し迫るという意味を持ち、相手に接触する動きを表します。拶(さつ):近づく、迫るという意味があり、これも相手との距離を縮める行為を表しています。この二つの漢字が組み合わさることで、「お互いに心を開き、接近する」という意味が生まれました。これが現代では、「礼儀作法としての会話のきっかけ」や「親しいコミュニケーション」の意味に変化していきました。私が住んでいるマンションは外国の方々が多いですが、エレーベーターで挨拶してくる外人もいます。挨拶は、コミュニケーションの始まりであり挨拶が出来る人は好感が持てます。そういう意味では、「挨拶をする」「お辞儀をする」は、実は、相手にしているのではなく、自分にしているのです。つまり、挨拶ができない人は、結果的に自分を尊重していない人なのです。
著者 砂川昇建