《職場の教養に学ぶ》
お題:サンマから考える
2023年10月3日(火曜)
【今日の心がけ】問題意識を持ちましょう
砂川昇建の思うところ
サンマの不漁についての話です。海洋水産資源の減少や特定の魚種の不漁は、世界中で深刻な問題となっています。その中でも、サンマ(秋刀魚)の不漁は日本において特に注目されています。サンマは他の青魚と比べても焼き魚にするとおいしいですよね。 サンマの回遊は気象条件に大きく影響されるため、気温や海洋環境の変化が不漁の一因とされています。「目黒のサンマ」をご存じでしょうか? 目黒へ紅葉狩りに出かけた殿様が、農家で食べた庶民の味、サンマを気に入り、帰った後もサンマを所望したが、台所は「骨や脂がお体に障ったら大変」と大騒ぎ。脂を抜き、小骨を取ったパサパサのサンマを出し、一流の魚河岸で仕入れたと説明したところ、お殿様は「うまいサンマは目黒に限る」と言ったそうです。脂が多い方がおいしいのですが、サンマに大根おろしを添えるのは、一緒に食べると美味しいからだけではなく、栄養面で理にかなった組み合わせだからです。 実は、大根おろしには消化を助ける酵素があり、脂ののったさんまの消化を助け、胃もたれや胸やけを防ぐ働きがあります。今年は燃料の高騰で漁師さんもあまり遠くへは漁に行かないので漁獲量は少ないと言われています。残念ですね。
著者 砂川昇建