《職場の教養に学ぶ》
お題:目の前の仕事を大切に
2024年7月23日(火曜)
【今日の心がけ】謙虚に努力を重ねましょう
砂川昇建の思うところ
単純な仕事に対して怠慢になってしまった事を戒める話です。小林一三(こばやし いちぞう)は、日本の実業家であり、阪急電鉄の創設者として知られています。「下足番を命じられたら、日本一の下足番になれ、そうすれば、だれも下足番になどしておかぬ」という彼の格言は、どんな仕事であっても全力で取り組む姿勢が重要であることを示しています。これは現代ビジネスにおいても多くの教訓を与えてくれます。小林一三は、どんなに小さな仕事や目立たない役割でも、それを全力で遂行することで、周囲からの評価や信頼を得ることができると説きました。小林一三は、阪急電鉄の沿線開発を通じて、新たなビジネスモデルを創出しました。電車を走らせるだけでなく、その沿線に商業施設や住宅地を開発することで、交通機関と不動産開発のシナジーを生み出しました。小林一三の最大の功績の一つは、阪急電鉄を中心とした沿線開発です。彼は、鉄道事業だけでなく、沿線に住宅地を開発し、百貨店や遊園地を設置することで、乗客数を増やし、地域全体の経済を活性化させました。このアプローチは「小林一三方式」として知られ、多くの鉄道会社が模倣しました。似たような話です。羽田空港は、世界一トイレがきれいな空港ですが、新津春子さんと言うトイレ掃除の方は、トイレの掃除を通してひとびとに感動を与え、カリスマ清掃員と呼ばれ、今では、講演会にも引っ張りだこだそうです。どのような仕事であっても精一杯やりきる事が美学でありたいですね。
著者 砂川昇建