《職場の教養に学ぶ》
お題：エコロス
2023年11月27日(月曜)
【今日の心がけ】正しい知識で「エコ」を実践しましょう
砂川昇建の思うところ
エコな行動がかえって環境に悪くなっている場合があると言う、話です。エコカーや電気自動車（EV）が環境に対してどれだけエコなのかは、いくつかの側面から検討されます。EVは走行時に排気ガスを出さないため、その利用によって大気汚染の削減が期待されます。これは、特に再生可能エネルギーで発電される電力を使用する場合に顕著です。EVは充電の際に電力が必要です。電力のエコロジカルな側面は、その供給源に依存します。再生可能エネルギー（太陽光、風力、水力など）を使用した場合、EVは非常にエコな選択となります。しかし、化石燃料を主体とした電力供給の場合、排気ガスの削減効果は相対的に低下します。EVの製造には鉱物資源の採掘やバッテリーの生産などが伴います。これらのプロセスもエネルギーと資源の使用が発生し、その影響を考慮する必要があります。 EVの主要な構成要素であるバッテリーのリサイクルが重要です。バッテリーは環境への影響が大きいため、効果的なリサイクルが行われるかどうかがポイントです。環境への影響を評価するには、ライフサイクルアセスメント（LCA）と呼ばれる手法を使用します。これは、製造、使用、廃棄までの全ての段階での環境への影響を総合的に評価する手法です。具体的な数値や詳細な比較は、地域や電力供給の状況、製造技術の進歩などに依存するため、一概には言えません。しかし、再生可能エネルギーの増加や技術の進歩により、EVのエコロジカルな側面は向上しています。
著者 砂川昇建
