《職場の教養に学ぶ》
お題:秋の慣用句
2023年11月8日(水曜)
【今日の心がけ】言葉を正しく使いましょう
砂川昇建の思うところ
実際の季節とは異なる印象を抱かせる表現や季語は、時折混乱を招くことがあります。例として、"夏野菜"という表現があります。これは一見すると夏に収穫される野菜を指すように思えますが、実際には春に植えられ夏を迎えても収穫される野菜を指すことがあります。代表的なものとしてはトマトやナスが挙げられます。また、「初夏」という言葉も季節感が漂いますが、一般的な暦の上では夏至が過ぎる6月上旬を指すことが多いです。これが実際の気象や季節感と一致していないため、混乱を招くことがあります。これらの表現は文学や言葉の美しさを重視している一方で、実際の季節や天候との整合性は必ずしも重要ではない場合があります。四字熟語などでも同様の勘違いがありますが、多くの人がそう思って使用しているのであれば、無理に正しい意味に修正する必要はないと思います。普及したものが正しい「デファクトスタンダード」で良いと思います。
著者 砂川昇建