《職場の教養に学ぶ》
お題:同意の仕方
2022年2月4日(金曜)
【今日の心がけ】肯定的な言葉を使いましょう
砂川昇建の思うところ
最近読んだ本に「自己とは自己自身の関係するところの関係である」と言う哲学的な事が書いてありました。実際にはその前がある。「人間とは精神である、精神とは自己である」に続く。また、ある高僧が書いた本には自己に付いて「私たちは、鏡を見て、ああ、これが自分なんだ」と認識するが、実際には自身の魂と言うものは、周りの人々が「ああ、あの人はこんな人ですよ」という描写が本当の魂である、と書いてありました。私たちは、自己の中で、意思や意見や考え、それが正義だと考えていますが、実際には、育った環境や、友達、先生、その他の人々の意見や正義に大きく影響を受けてはいないでしょうか?例えば、あなたの友達やその友達、本で読んだ事、テレビのキャスターの意見など、大して調べもせずに、それらの考えに影響を受けた自身の思想を自己だと信じ込んではいませんか?「自身の関係するところの関係」とは、まさにその事で自分の意思や意見ではなく関係している人や環境から自分の思想が形成されていると言えるのです。他人が見たあなたは、あなたが見た他人と同じで大勢の他人の一人でしかありません。あなたの肉体が滅びても「ああ、あの人はあんな人だったよね」と言う精神だけが永遠に行き続ける自己なのかも知れません。「人間とは精神である」と言う所以(ゆえん)がここにあるのかも知れません。周りとの協調性を大切にしましょう。
著者 砂川昇建