《職場の教養に学ぶ》
お題:先輩の言葉
2020年6月4日(木曜)
【今日の心がけ】謙虚な心を持ちましょう
砂川昇建の思うところ
人から聞いた話を「耳学問」テレビで観たり本で読んだりした知識を「知ったかぶり」と言うようです。知識と一言でいっても、見る角度によって違うようです。例えば、手は表からみれば、毛が生えていて爪がある、裏から見れば白くて指紋があり手相がある。その全体が手なのに一部の情報で決め付けたり思い込んだりする事は危険です。情報や知識は私達が物事を判断する時に重要な要素となりますが人間には心理学でいう「ヒューリスティック」経験値や先入観で答えを導こうとする傾向があるようです。ダニエルカーネマンによると「利用可能性ヒューリスティック」とは「想起容易性(簡単に思い出せるCMや話題)」「検索容易性(いつも利用しているもの)」「具体性(身近な意見)」などで判断が大きく影響されるという事です。このように、物事について深く研究した結果、得られた知識でもないのに、他人にそれを自慢することは危険です。私たちの仕事においても、いつもと同じ事を繰り返す事に安心感を覚えますし、やりかたを変えることは面倒くさいなどと思ってしまいます。「利用可能性ヒューリスティック」です。しかし、深く調査したり研究すればもっと効率的で生産性の上がる方法があるのかも知れません。このように、他人に自慢する前に自分自身の考え方に対して「何故そう考えるようになったのか」を考える事が改善への第一歩となるのです。
著者 砂川昇建