《職場の教養に学ぶ》
お題：野分の季節
2024年9月21日(土曜)
【今日の心がけ】備えを万全にしましょう
砂川昇建の思うところ
「野分（のわき）」と「台風」は、どちらも風に関連する用語ですが、それぞれの意味や使われ方には違いがあります。 「野分」は、もともと「野を分ける風」という意味を持ち、平安時代から使われている古い日本語の言葉です。秋の季節に強い風が吹くことを指し、主に9月から10月にかけての風を指すことが多いです。現代では詩的・文学的な表現として使われることが多く、気象学的な用語としてはあまり用いられません。 「台風」は、西太平洋の熱帯低気圧の一種で、最大風速が17.2メートル毎秒（34ノット）以上に達したものを指します。気象学的には、台風は分類や進路予測、警報発令などのための明確な基準があります。「野分」は古典的・詩的な用語として使われるのに対し、「台風」は科学的・実用的な用語です。「野分」は主に季節的な風のことを指し、必ずしも嵐や強い風を意味するわけではありません。一方、「台風」は明確な基準に基づく自然災害としての意味を持ちます。石垣島の方言では台風の事を「フーリ（フーヌイ）」というそうです。八重山地方の言葉で「風」を意味する「フー」に由来しています。石垣島では、台風が来ることを「フーリが来る」と表現します。「フーディガン」ではありません。どちらも危険ですが。
著者 砂川昇建
