《職場の教養に学ぶ》
お題:ボールペンの由来
2024年7月29日(月曜)
【今日の心がけ】物の仕組みを知りましょう
砂川昇建の思うところ
ハンガリーのジャーナリストであるラズロ・ビローが1938年にボールペンの初期の形を発明しました。ビローは、新聞のインクが速乾性であることに着目し、このインクをペンに応用できないかと考えました。1943年、ビローはアルゼンチンに移住し、そこでボールペンの特許を取得しました。ビローのボールペンは「ビローペン(Biro)」と呼ばれ、特に英国空軍によって採用されました。これは高高度での使用に適していたためです。1945年、アメリカのパーカー社がボールペンの大量生産を開始しました。彼らはビローの特許を元に改良を加え、高品質なボールペンを市場に提供しました。フランスのビック社(BIC)は、1945年にマルセル・ビック(Marcel Bich)が設立しました。1950年、ビック社は「BICクリスタル」と呼ばれるボールペンを発売しました。これは低価格で大量生産が可能なモデルであり、世界中で広く普及しました。ボールペンは、その使いやすさと信頼性から、20世紀後半に世界中で広く普及しました。学校やオフィス、家庭など、あらゆる場面で使用されるようになり、現代の筆記用具の中で最も一般的なものの一つとなりました。
著者 砂川昇建