《職場の教養に学ぶ》
お題：そのまま行う
2023年8月21日(月曜)
【今日の心がけ】まずは指示通りに行いましょう
砂川昇建の思うところ
「前任者の資料の作成手順を勝手に変えて指摘された」と言う話です。前任者が行ってきたやり方やプロセスには、その職場や業務に関する多くの知恵と経験が詰まっていることがあります。これらの経験から学び、受け継ぐことは、新たな人間関係やプロジェクトの円滑な推進に役立つ場合があります。前任者のやり方は、伝統や歴史的な観点からの学びを提供し、組織の一体感や安定性を維持する事を考慮されているのです。「守破離」と言う格言があります。新しい事を取り入れて変えてゆく事の重要性を示しているのですが、前提として「守る」事の重要性も教えてくれます。「守る」事の難しさを気づかされる話ですが、経験が浅い新人や役職者になりたての人に良く見受けられる事柄です。浅い知識で最大限に効率の良いアイデアを出しますが、運用に耐えられない意見でしょう。その程度のアイデアは前任者をはじめ、皆が通ってきた意見なのです。「世阿弥」の踊りでさえ、新人はアレンジを加えて良くなったと思うのでしょうが、大切な事は寸分たがわぬ踊りを会得する事が大切です。そうでなければ先人に対して失礼な行為となります。又、会社の活動は責任が伴います。そして責任を取らされるのは上司ですから、その事も考慮に入れてしっかり指示に従いましょう。
著者 砂川昇建
