《職場の教養に学ぶ》
お題:ピグマリオン効果
2024年7月21日(日曜)
【今日の心がけ】良いところを見つけて褒めましょう
砂川昇建の思うところ
ピグマリオン効果(期待効果)は、他人に対する期待がその人のパフォーマンスに影響を与える現象を指します。この効果は教育現場や職場において広く研究されており、特に子供と大人のやる気や生産性に大きな影響を及ぼします。1968年に行われたロバート・ローゼンタールとレノア・ジェイコブソンの研究では、教師が特定の生徒に高い期待を持つと、その生徒の学業成績が実際に向上することが示されました 。他の研究でも、教師が生徒に対して積極的なフィードバックや褒め言葉を与えることで、学業成績や自己効力感が向上することが確認されています 。相対的に、エディージョーンズ監督は厳しい指導で有名ですが立派な成績を残しました。エディー・ジョーンズ監督の厳しい指導スタイルとピグマリオン効果(期待効果)は、指導方法における異なるアプローチを代表しており、それぞれにメリットとデメリットがあります。厳しい指導により、選手に高いパフォーマンス基準を課し、その達成を促します。選手はより高いレベルのプレッシャーに慣れることで、試合本番でのストレスに強くなります。しかし、厳しい指導スタイルが全ての選手に合うわけではなく、一部の選手が指導方法に反発し、チームから離れるリスクもあります。エディー・ジョーンズ監督の厳しい指導スタイルは、選手の精神的なタフネスを育てる一方で、ストレスや燃え尽き症候群のリスクを伴います。ピグマリオン効果は、選手の自己評価を高め、持続的な成長を促進しますが、過度な期待がプレッシャーとなることや不公平感を生むリスクがあります。両方のアプローチを適切に組み合わせることで、選手のパフォーマンスを最大限に引き出し、チーム全体の成長を促すことが理想的だと思います。
著者 砂川昇建