《職場の教養に学ぶ》
お題:絵本
2024年9月15日(日曜)
【今日の心がけ】本に親しみましょう
砂川昇建の思うところ
本を読むことは脳にとって非常に有益であり、脳のさまざまな領域を刺激し、発達を促進することが脳科学的に示されています。 読書は、理解力、記憶力、集中力などの認知機能を向上させます。文章を読むことで、脳は意味を解釈し、情報を統合する必要があります。この過程で、脳の前頭前野(判断力や問題解決に関与)や側頭葉(言語処理に関与)が活性化されます。読書は、語彙を増やし、言語能力を向上させる効果があります。文章を読むことで、新しい単語や文法構造に触れ、それらを理解し、記憶に定着させる過程を通じて、言語野(ブローカ野やウェルニッケ野)などが活発に働きます。説などのフィクションを読むと、登場人物の感情や経験を追体験することができ、これにより共感力が向上するとされています。脳科学的には、「デフォルトモードネットワーク(DMN)」と呼ばれる脳の領域が活性化し、このネットワークが他者の視点を理解する能力に関与していると考えられています。 読書は「認知予備力(cognitive reserve)」を高めるとされています。認知予備力とは、脳が加齢や病気によるダメージを受けたときに、どれだけ適応して機能を維持できるかを指します。読書習慣のある人は、認知症やアルツハイマー病の発症リスクが低いことが示唆されています。
著者 砂川昇建