《職場の教養に学ぶ》
お題:木を植える読書
2024年10月27日(日曜)
【今日の心がけ】読書観を持ちましょう
砂川昇建の思うところ
「読書観」とは、読書に対する個人の考え方や価値観、姿勢を指す言葉だそうです。どのような目的で本を読むか、どのように本から学ぶか、またどんなジャンルやスタイルを好むかという、読書に対するその人なりの視点やアプローチが「読書観」に含まれるそうです。例えば「本を読んで得る知識」を「花」と捉えるなら、その「花」を支えるための「枝」「幹」「根」にも、それぞれの要素を関連づけて表現することができると思います。知識が一時的な装飾や成果だけで終わらず、深く根付いたものにする必要があります。「花」→本を読んで得た知識そのもの。目に見える成果として、会話の中で使われたり、仕事や生活で活用される一時的な理解。「枝」→得た知識を他の分野や状況に応用する力。花(知識)を支えるために、複数の知識が枝のように繋がり、応用可能な形に発展します。(ビジネス書で学んだ戦略を、自分の仕事やプロジェクトに置き換えて考え、アイデアとして展開する力。など)幹→知識を支えるための思考の軸や判断力。花や枝(知識・応用)を成立させるには、筋の通った論理や深い考察が必要です。幹は、知識をどのように捉え、どのように自分の価値観に結びつけるかを表します。(思考力や判断力がしっかりしていると、新しい知識が加わったときでも、価値観や目的に沿って取捨選択ができ、知識を単なる情報ではなく、有意義なものに変えることができます。)「根」→知識を深めるための「学ぶ姿勢」や「経験」。根は見えない部分ですが、ここがしっかりしていないと、知識という花も長続きしません。根が広く、深く張っているほど、花(知識)は豊かに咲きます。纏めると 花:本を読んで得た知識や成果 枝:知識の応用力や他分野への展開力 幹:知識を支える思考力や判断力 根:学ぶ姿勢や経験、好奇心と成長意欲 このように、「本を読んで知識を得ること」は、表面的な成果(花)だけではなく、応用力(枝)、思考の軸(幹)、そして学び続ける姿勢や経験(根)が揃って初めて成り立ちます。単なる知識の蓄積ではなく、これらの要素が一体となることで、豊かな人生や成長につながる「知の樹木」が完成するのだと思います。
著者 砂川昇建